定例勉強会 ~サロン:左官職人 渡辺寿さんを囲んで~ (東京本部にて)

<感想カードより>

 

  • 日本の伝統の技のすごさに感動しました。良いものを創り上げるという思いが人を歓喜させるのだと思いました。家は設計・施工など全ての人による芸術だと思います。(非会員)

 

  • 知恵と工夫の積み重ねの世界、やりがいの世界ということが良くわかった。一方で、それでも失敗作がでることもあるということ。それを考えると工業材型の現代工法は経済合理性の観点に立つと、失敗をゼロにしているという意味での良さがあるのかなあとも感じた。(会員)

 

  • 左官の仕事が良く理解できました。当サロンの良いところは、現場に携わっている職人の方の興味あるお話を伺うことができることです。顧客と設計及び大工・左官の顔が見える関係が大切だと考えます。(会員)

 

  • 「壁から始まる住まい」である。住まい塾の建築・工夫された道具に感服。全ての生活においても通ずることだと思う。職人の激減は日本人の価値観の変化と相まっている。良いものに触れる機会を自ら努力しなければならないと痛切に感ずる。良いものを得るには時間もかける努力・意識が必要だと思う。(会員)

 

  • 私の富山の実家は築70年、父の生家は100年超ですが、今までそれを“よし”とする目を持ってこなかったかもしれないとまず思いました。渡辺さんのお話はとても面白く目からウロコでした。下塗り中塗り上塗りのお話は、(能面打ちを前に習ったことがあり)能面の下~上塗りの気の配り方と合い通じるものがありました。気の入れ方と道具の工夫などが全く同じでした。(天井を塗り続けていると、酸欠状態になる話は、腕のいいカメラマンと同じでした。シャッターを押す時、息を止めるので酸欠状態になるのです。)ダウンライト部分の処理など、うなりました。我が家は2×4のプレハブで建ててしまったのですが、「ダウンライトを付けたら火事になる」と言われて大げんかしたことなど思い出しました。(結局、アルミのカップに入ったような製品を使うしかなかった。)20年前に家を建てた時、知らないことが多すぎて涙の家になりました。あの時、誰かが教えてくれていたらと思います。(どういう形かわかりませんが、「知らせる」方法も考えなければいけないと思います。)何とかして生きているうちに家をもう一回建て、一年でも住んで、子・孫にいい家を残してあげたいと思いました。(非会員)