6月中旬の蒸し暑い日の夜8時過ぎ頃に、家の近くの田圃の川辺りに飛び交う蛍を見ることができます。
世界には約200種の蛍がおり、そのうち40種ほどが日本に生息しているという。その中でも源氏蛍と平家蛍は代表的です。
このあたりで見られる蛍は、曲線的に飛び交う様子や発光度合いの強さから源氏蛍のようです。源氏蛍の名前の由来は諸説ありますが、腹部が発光する(光る)ことを「源氏物語」の光源氏にかけたという説もあります。
光源氏の文武両道の完璧美男子を想像しながら見る蛍の群れの光は、とても幻想的で田舎暮らしの楽しみの一つです。
文 / 岡田 曜子