まだまだ雪景色の我が家ですが、先日、日当たりの良い場所に福寿草が顔を見せているのをみつけました。まだ気温が-5℃の日もありますが、しっかりと春が近づいてきています。
街から山の中に移り住み20年、毎日の暮らしのなかで、自然から沢山のことを教わるようになりました。
家を出るときには西の空をみるようになりました。今日は傘は必要?テレビの天気予報をみるより確実です。
秋には、カマキリの卵を探すようになりました。カマキリは雪に埋もれないぎりぎりの高さの枝に卵を産み付けるそうです。今年のカマキリの卵は私のあたまの位置…ともなれば、除雪道具の準備を早めます。
カッコウの鳴き声を楽しみながら、短い夏を過ごし、雪虫が飛び始めたら暖かい冬の室内でどう過ごそうかと思いを巡らせます。
どういった環境に住まうかは、どのような建物で暮らすのかと同じぐらい大切なことです。
勤め場所のことなど制限が多く、簡単に暮らす場所は選べませんが、家づくりを機会に、ぜひ暮らす環境も見直していただきたいです。
文 / 湯川 千早