ゆっくりお盆休みをいただいたので、先日打ち合わせた奈良の舎は、
すっかり夏の終わりの気配に変わっていました。
木々の間から聞こえてくるのは、ツクツクボウシやヒグラシの声。
南の庭のところどころには、かわいいササユリが顔をのぞかせていました。
実は、お盆の間も休みなく職人さんは働いてくださっていて、外壁の左官工事、写真のような下塗り工事中だったのですが…。
左官工事は仕上げ塗まで終わっていました。建主さんと職人さんと一緒に相談して決めた外壁。親しみがわきます。
素材は珪砂を混ぜた漆喰です。スチロール鏝で荒し塗をした後、乾き具合を見て、さらにもう一度サッと頭をなでて塗っていきます。時間をかけて、陰影を感じる重厚な壁に仕上げてくださいました。
外廻りの建具の建て込みも終了。
これから内部の造作工事が本格化していきます。
奈良の舎にご家族を迎えるころにはまた季節が進み、周りの自然はどんな風に迎えてくれるでしょうね。
文 / 南野 容子