梅雨の季節、上棟の搬びとなった池田市の現場です。作図担当一棟目の私は、普段の上棟見学とは緊張感が違います。
関西の住まい塾の家を何棟も建てられているベテランの亀井棟梁、他の大工さんとも阿吽の呼吸でどんどん建て方が進行しあっという間に家の形となり、いつもながら頼もしいです。
その陰には、板図を描き、墨付け、材木の刻みと、手間をかけ準備を整えるという重要で地道な作業が必要となります。おかげさまで安定感のある上棟の日を迎えることが出来ました。
上棟最終日、棟梁自ら上棟式の準備、上棟式執り行い、直会へ、長かった3日間を笑顔で終えることが出来ました。
※直会(なおらい)とは、神事後の食事会のことです。
連日雨の予報で心配しましたが、初日の数時間以外は曇り空でほっとしました。本当に暑い中お疲れさまでした。
自分の描いた図面が、立体的な形となって現れる、生まれるという表現がしっくりくる不思議な感覚を初めて味わいました。この先まだまだ気を抜けませんが、無事に竣工出来るように尽力してまいります。
文 / 梅田佐和子
現場担当 / 南野容子 (作図 梅田佐和子)
施工 / 吉棟建設